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9月の畳のお手入れ。(涼しくなりましたね!)

今年の夏は本当に猛暑でしたね。私も体調管理に必死でしたが、ここ最近の急な寒さ到来には身体が付いていけていません(苦笑)。
では9月の『畳』の体調管理についてお知らせしますね!
現在『畳』は夏場の湿気を一生懸命頑張って吸収して、限界ぎりぎりになっているとお考え下さい。そろそろ湿気をはき出したいなぁ~って思っています。幸いこの所の風はだいぶ涼しくなって来ました。夏場に比べ、外気もずいぶん乾いて来ています。よく晴れた日の涼しい時間帯に窓を開けて室内に新しい空気を取り込んで下さい。そう、【換気】をしてあげて下さいね。換気は畳の為だけには留まりません。家全体、そして住む人に対してもとても有効な体調管理法なんですね!ついでにチョッと履き掃除をされると、更に効果的です。お金も掛りません。忙しい日々ですから毎日とは申しません。週2回位を目安に【換気】+【掃除】をやってあげて下さい。快適で健康な暮らしに近づいて行くと思いますよ!
 次にもしも畳が『カビっぽくて・・・』となっていた場合の、自分で出来る処置方法をアドバイスしますね!
①天気の良い日を選びましょう。
②薬局で販売している「消毒用アルコール」をご用意下さい。使用法・希釈比率等は、薬局で詳しくお尋ね下さい)
③乾いた布を数枚ご用意ください。
④カビっぽくなっている部分を、乾いた布でかき集めるように優しく吹いて下さい。拭き取るのでは無くて、畳目に沿ってかき集めるイメージで優しく優しく拭いて下さい。
⑤かき集めたら掃除機で吸い取って下さい。
⑥別の乾いた布を希釈した消毒用アルコールに浸して、きゅっと絞って撫でる様にむら無く拭いて下さい。
⑦窓を開けて消毒用アルコールを乾かして下さい(ここが重要)。
以上、自分でできる対処方法のお知らせです。この処置を数回繰り返しても改善が見られない時には、畳加熱乾燥処理をご相談下さいね。
 前項でもご説明しました通り、畳は室内環境を教えてくれるバロメーターでもあります。普段目に付かない部分のチェックも併せてやってみて下さいね!出来れば家族みんなでやられれば最高だと思います。家族の絆がより深まると思いますよ。お父さん、頑張って!子供たちも頑張って!お母さんも頑張ってるんですよ!みんなでやれば快適で健康な暮らしが待っています!!

9月の『畳のお手入れ』標語。。
                         《一に換気、二に掃除。三四が無くて五に換気!》

今、頑張っている畳を応援しましょう!Vol 2

畳は天然素材ですから、身体にとても優しくて心地良いです。反面、その特性に頼り過ぎてしまうと疲れ果ててしまいます。
この季節、皆さんが家の中で一番気になるのは水廻り・畳の【カビ】ではないでしょうか?なぜ水廻り・畳のカビが気になるんでしょうね?それは目に見えるからなんですね。「畳がカビちゃって・・・」と言うお話をお客様からよく聞きますが、実はカビが見えると言うのは水廻り・畳からのメッセージなんですね! 「湿気や汚れ・ゴミ等が溜まりつつありますよ!他のいろんな所にもっと悪い影響が出てしまわない今のうちに、そろそろお手入れして下さいね!」って言うサインなんですね。例えば梅雨入りから残暑が治まる頃までエアコンを使いますよね?何年もフィルタークリーニングを忘れたままだとしたら、許容範囲を超えた雑菌を毎日撒き散らしている事になってしまいます。畳のカビは見えるからまだ安心です、直ぐ何らかの対応を取りますからね。水廻り・畳にカビが出たという事は普段、目に見えない部分・手の届かない部分にカビが発生していますよって、住む人に教えてくれているんですね!
そうなんです、畳は室内環境を住む人に知らせてくれる【バロメーター】でもあるんですね!!
これも畳の持つ天然の機能の一つです。
畳の材料【い草】には、様々な菌に対して抗菌効果がある事が北九州市立大 森田 洋準教授の研究によって明らかになりました。でもカビ菌に対しては抗菌作用が無いんです。古代より【い草】は室内環境のメッセージを発し続けるために、カビ菌に対する抗菌効果をい草自身が、あえて外したのかも知れませんね。い草にはロマンがあります。

今、頑張っている畳を応援しましょう!Vol 1

さて、梅雨も本番へと差し掛かって来ましたね!蒸し熱い日が続きます。7月に入ると、湿度に気温上昇がプラスされるからです。そろそろ室内がカビっぽくなって来ているかと思います。そもそもカビはどんな条件で発生するんでしょう?答えは「温度+湿度+栄養+酸素」、この4つの条件が合致した時に発生すると言われています。逆に、4つの条件の内1つでも除外する事が出来れば、カビの発生を抑える事が出来るとも言われています。どれなら除外出来そうでしょう?
 先ず酸素はコントロール出来ないですよね!?次に温度。カビが活動を始める温度は10℃~35℃。一番活発に活動するのは25℃前後と言われています。人間が暮らす温度と同じなんですね。したがって、温度もコントロール出来ませんね!?
次は栄養です。カビは有機化合物と言われる自然、人工のものを問わず、すべての物質が栄養素になると考えられています。例をあげればチリ、ホコリ、あか、フケ、食べこぼしなど、人間が生活していれば普通に出てしまうほとんどすべての物質が栄養源になってしまいます。カビ菌(胞子)自体はいつでも空気中に浮遊しています。空気中のカビの菌(胞子)は、空気の動きが無い所の物質に付着(落着)して、適当な水分や温度・栄養条件が揃うと出芽し始め、菌糸(根っこ)を伸ばして生育し始めます。目に見えるカビは、出芽した胞子を見ているんですね。カビにとっての栄養を厳密にコントロールする事はなかなか出来ませんが、こまめなお掃除を実践する事で、ある程度栄養源をコントロール出来るんですね!
最後に湿度です。日頃から天気の良い日の換気が肝心ですが、梅雨時期に換気はなかなか難しいです。そこで除湿機・エアコンのドライ機能等の活用が有効になって来ます。湿度はコントロール出来ますよね!
 以上の様な事から、湿度のコントロールとこまめな室内の清掃を実践して、ホコリやチリなどカビの栄養素を無くす事さえ出来れば、薬品等に頼らずにカビの発生を抑えることが可能になるんです。実は普段からの生活スタイルが一番のカビ予防対策なんですね!

梅雨から夏は畳が頑張る季節なんですね!Vol 6

畳のベイクアウト(加熱乾燥)実験結果(トルエン)のグラフです。
ベイクアウトする事で吸着した化学物質を放湿して、再び畳の化学物質吸着能力が回復する事を表していますね!でも、畳の化学物質吸着機能にもおのずと限界があります。畳は取り外しが出来る・張替えが出来る唯一の床材・建築部材ですから定期的に畳替えをする事で、快適で安心な住環境を維持する事が出来るんですね!畳が発祥した1300年前には、既に畳は張替えをする事を前提にその作り方が確立されていました。先人はその時代すでに、畳の機能を知っていたのかも知れません。畳にもロマンがありますね!
 以上、畳を科学的見地から機能分析した結果、室内の【湿度調整】【有害物質吸着】って言う優れた機能を発揮している事が明らかになりました。住む人の知らない所で、住む人の健康・快適のために、ず~っと頑張ってくれているんですね!

梅雨から夏は畳が頑張る季節なんですね!Vol 5

畳のもう一つの【空気清浄機能】、室内にある建材・家具・接着剤等から出る揮発性化学物質:VOC吸着機能をご紹介します。
先ず下のグラフは、同じ環境の部屋に畳が敷いてある場合と敷いていない場合のVOC(揮発性化学物質)の種類と濃度を比較したものです。この実験では実に52.4%も減少していますね!畳が吸着してくれているんですよ。

ただ畳はVOCに関しては、吸着はしますが二酸化窒素のように分解までは出来ません。そこで有効となるのが【ベイクアウト(畳乾燥処理)】なんですね。VOCは温度30~35℃から揮発し始めます。畳乾燥機は室温85℃~90℃で2時間乾燥殺菌しますから、畳乾燥と同時に畳が吸着しているVOCをはき出させる事が出来ます。特に、裏返しには絶対省けない重要なひと手間なんです。だから畳乾燥機は汚れた室内空気を外に出し、常に新鮮な温風で乾燥する熱交換方式を採用しているんですね!畳乾燥処理で大切な事は納品時にはキチンと畳をクールダウン(常温まで)する所です。微量でもVOCが残っていた場合、畳が熱いままだと揮発が続いている可能性があるからです。クールダウンする事で揮発環境には蓋をして、吸着機能だけを継続させるんです。念には念を入れる事で、畳の機能が再び元気を取り戻し頑張ってくれるんですね!

畳床乾燥殺菌処理機

二代目の畳床乾燥機です。室温85℃~90℃(畳床芯温50℃)で約2時間乾燥します。
現在は畳屋だけにとどまらず、全国の医療機関・宿泊施設等でも、ベッドやお布団の乾燥殺菌に使われるようになっています。
※畳床芯温50℃は害虫の卵までが死滅する温度です。
扉を開け、畳を乾燥室に入れます。一度に12畳まで乾燥できます。お布団の乾燥殺菌も出来るんですね!

畳床乾燥機の心臓部です。

畳床乾燥機の頭脳、制御盤です。温度・時間・熱交換を設定します。1分間に1℃の上昇ペースで優しくゆっくりと加熱しますから、畳本体に負荷を掛けないんですね!

バーナー。私と同じくらいの、熱つ~いハートです(笑)。

畳床の芯温を感知するセンサーです。

畳床に深く差し込みます。畳床乾燥では、芯温が要となります。

熱交換口(ダンパー)です。単に密閉された室内の温度を上昇させるだけでは乾燥機室の空気が汚れます。汚れた空気と新しい空気を常に交換して薬剤に頼らず、常時新鮮な加熱空気で温風乾燥殺菌する熱交換方式を採用しています。

外部から見たダンパー部分です。

これが畳床乾燥殺菌処理機のすべてです。これを踏まえて次稿では、畳床乾燥をする理由や意味についてご紹介して行こうと思います。

注:水害等で大量に水分を吸い込んでしまった畳床の復元は出来ません。。