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梅雨から夏は畳が頑張る季節なんですね! Vol 3

畳の持つ優れた調湿機能の実験結果をグラフにまとめました。
このように、畳は常にお部屋の湿度を40%に保つ性能を元から備えている事がわかりますね!
40%を境に室内湿度が上昇すれば吸収し、下降すればはき出してくれるんです。
恐らくこれまで長い間生存し続けて来た過程で、い草と藁自身が生きるために備えた機能なのかもしれませんね。人に優しいのは、必然と言えるのではないでしょうか?
昔、日本家屋には畳がたくさん敷かれていました。各部屋ごとに畳の機能が発揮されていました。でも現代は建築様式・生活様式やライフスタイルが変化して、全ての部屋が畳敷きと言うのもかえって暮らし難いと思います。
畳が少なくなった現代家屋だからこそ、畳はより一層フル回転で頑張っているんですね!

梅雨から夏は畳が頑張る季節なんですね!Vol 2

では、畳の優れた調湿機能の構造をご紹介しますね。
下の画像は「い草」の断面画像です。(画像提供:日本女子大学理学部 南澤明子先生)
先ず断面を見ると中がスポンジ状になっています。肉眼でも確認できます。このスポンジ状が優れた調湿機能の源なんですね!湿気を吸収してくれる部分です。また空気中の有害物質NO2(二酸化窒素)をも吸着、バクテリアが分解してしまうんですよ!
また側面を見ると、い草の表面に細かい縦の筋が確認できます。この筋と一本一本の織りの凸凹によって、特有のサラッとした肌触りになるんですね!

天然い草カラー断面画像(画像クリックで更に拡大!)画像提供 ㈱西谷

次に、藁(わら)の断面です。(画像提供:日本女子大学理学部 南澤明子先生)
藁の一本一本は中が空洞でストロー状になっていて、たくさんの空気層を持っています。畳の持っている強い弾力性・心地良いクッション性・耐久性・吸音・遮音効果・吸湿性・断熱性は、この藁の構造によって生み出されているんですね!この藁を30kg前後、縦横に配して圧縮し縫い付けた物が畳床(藁床)です。いやぁ~、自然のパワーって本当にすごいですよね!!

このように、畳はそれぞれの持つ優れた個性で作られている複合構造体なんです。
私たちの暮らしは、実はこんなに素晴らしい自然のパワーに包まれていたんですね!