畳縁ってな~に?(畳縁ってどうやって出来るの?)

さて今稿では、畳の端っこに付いている布の様なもの『畳縁(たたみべり)』の製造工程の概要について、ご紹介しますね!
畳縁シェアNo1の 高田織物株式会社(岡山県倉敷市児島) をご案内します。

工場外観

左側が畳縁メーカー高田織物株式会社の水船さん。偶然同い年。いつも縁の件で色々ご指導頂いています、感謝!
右側は産地・メーカーと畳屋を繋ぐ材料商、有限会社 佐々井商店、佐々井社長です。感謝!

畳縁製造工程の概要をお知らせしますね!

畳縁を織る原糸をビーム(でっかいボビン見たいな物)に巻き取ります。

紋紙(パンチカード)柄を出します。いや~細かい!目が腫れそうです。

メカジャガード(柄を出す機械)にパンチカードをセット。

畳縁のデザイン毎に糸を選んでセットします。

織るデザインが変わる度、糸が無くなったり途中で切れたりする度に一本一本手作業で継ぎ直します。
製品によって使う糸の本数は違いますが、大体300本~450本前後の糸を使って織られています。
根気のいる仕事なんですね。一本でも継ぎ間違えたら大変な事になっちゃいますね!

準備完了!いよいよ製織開始、スイッチON!!
円盤左側の細いアーム(キャリー)が横糸を織り込んで行きます。

1ロール8反分連続で織ります(1反は10畳分×8=80畳分、総延長約320メートル程度)。1ロール織り上げるのに、おおよそ16時間ほど掛ります。
工場内のロケーション・サウンドには圧倒されます。

畳縁製織機の動画 1 畳縁製織機の動画をご覧ください!迫力満点!!(音量に注意して下さいね)


畳縁製織機の動画 2 縦糸と横糸の絶妙なタイミングとスピード!(音量に注意して下さいね)

こちらは純綿無地縁の様子です。
手前に見える液体の様な物は『ロウ』を掛けている工程です。

そうなんです!畳縁はプリントやペイントされた物では無くて、着物や帯と同じ『織物』なんですね!!こうして出来上がった畳縁をお客様が選んで畳屋が縫って、出来上がった畳の上で毎日の暮らしが営まれているんですね!


動画:畳縁縫付け手作業LIVE


畳屋 職人気質 畳縁Web見本帳


畳縁の歴史
(リンク先:高田織物株式会社ホームページ)
 

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