今日の精一杯。。

 

日光市(旧今市市)にある築150年以上、代々住み継がれている家の

改修工事に絡んで、畳替えをしました。

会津西街道沿いにあり、戊辰戦争に巻き込まれたそうです。

辺り一帯は戦火の炎に焼き尽くされて行ったそうです。

その時たまたま重い病気に掛かっていた家族がいたそうで、焼き討ちを

許して欲しいと何度も何度も嘆願しのだそうです。

幸いな事に嘆願が認められ、戦火を奇跡的に逃れることが出来たそう

です。

戊辰戦争は1868年。現在の建物がそれ以前のいつごろ建てられたか

は不明だそうですが、1868年には既に現在の家が建っていたので、

2014ー1868=146年。

少なくとも150年は、間違いなく建ち続けているんですね。

150年の時空を生き続けている家。

ただただ、息を呑むばかりです。。

 

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【設計監理をされた、渡辺建築工房代表 渡辺雅彦さんからのお話し】

古民家の話の事です。

断熱改修をして暖かい家を目指すと、
太い柱や太鼓梁を使った古民家は、
どういう訳か新築の高断熱住宅よりも温かくなるのです。
最初は不思議でしたが、
長年の経験から原因が分かりました。
木材をふんだんに使った家では、
木材自体が蓄熱するので補助暖房として働くのだと思います。
だから、暖かい家に改修した場合、
古民家の方が、家が温かくなるんです。
よって、建物の構造が残す価値ある状態であれば、
建て替え新築するよりも快適な家に生まれ変わることが分かりました。
日本の伝統的な家屋は、そういう意味でやはり貴重な財産だと思います。

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【渡辺建築工房代表 渡辺雅彦さん】

古民家は寒い・・・と言う固定観念は、覆されたんですね。。

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